ラビットスクーターS301の乗り方!何ccで最高速度は?3速マニュアル車の全て
ラビットスクーターS301の乗り方、特に3速マニュアル車の乗り方をご存じでしょうか?ところで何ccで最高速度はいくらまで出るのでしょう?基本はスクーター・オートバイですが、現行車両と異なる点がいくつかあります。
15年以上前に入手し、今も日常の足としてラビットスクーターに乗っているサイト管理人が車輛説明も含めてそんな疑問にお答えします。
目次- ラビットスクーターS301とは何?基本仕様とメンテ情報も含めて
- S301の基本スペック(排気量と最高速度など)
- S301のエンジン関連スペック
- S301の電装関連スペック
- ラビットスクーターS301を乗る前に確認しておくこととは?
- S301の車輛の状態を最低限チェックする項目
- ラビットスクーターS301の操作系の全てを解説します
- S301の左手操作系(左グリップ周り)について
- S301の右手操作系(右グリップ周り)について
- S301の左足操作系(フットボード左側)について
- S301の右足操作系(フットボード右側)について
- メーターパネル下の操作について
- S301のシート下の操作について
- ラビットスクーターS301のエンジン始動~発進~運転~停止までの手順
- エンジン始動
- 発進
- 加速、シフトアップ
- 減速、シフトダウン
- 停止
- S301の注意点
- ラビットスクーターS301のまとめ
ラビットスクーターS301とは何?基本仕様とメンテ情報も含めて
ラビットスクーターとは、現・SUBARUの前身である富士産業で昭和21年(1946年)~同43年(1968年)に生産されたスクーターの愛称であり、シリーズ合計で約64万台が生産されました。その中のシリーズのひとつであるS301は、ラビットスクーターの末期5年程の間に生産され、ラビットシリーズの中で最も売れ、現存する車体も一番多いとみられているモデルとなります。
S301シリーズの中でも、初期~中期モデルは左ハンドルグリップによる3速マニュアルチェンジ車のみでしたが、モデル中~後期にかけてはトルコン車(オートマ)も用意されました。
S301の基本スペック(排気量と最高速度など)最終モデルの3速マニュアル車で()内はトルコン車です。
項目内容型式S301B4(S301BH4)全長(mm)1840全幅(mm)660全高(mm)1010乾燥重量(kg)125エンジン種類2サイクル、ガソリン潤滑方式燃料潤滑油混合排気量(cc)123始動方式セルフ式キック式併設燃料混合比1:25タンク容量(L)8.0最高速度(km/h)85(82)タイヤ(前)3.50-10 2PR T/Lタイヤ(後)3.50-10 4PR T/Lブレーキ(前)機械式リーディング・トレーリングブレーキ(後)機械式リーディング・トレーリング懸架方式(前)アールズフォーク式懸架方式(後)片持ユニットスイング式ラビットS301の主要諸元表表を見ても判るように排気量は125cc以下なのでナンバー区分でいうと原付二種になります。運転免許は小型二輪以上が必要ですが、3速マニュアル車はAT限定免許では不可となります。
また、最高速度ですが新車状態の実測参考値としてみて下さい。余程メンテされていないと現存する車輛でここまで出るかは疑問です。サイト管理人自身の経験では、50km/h制限の郊外道路で少々オーバーペースの交通の流れに普通にのれます。それでもアクセル全開までに余裕があります。
S301のエンジン関連スペックエンジン回りの情報をまとめてみました。基本スペックと同様に最終モデル3速マニュアル車(トルコン車)を対象としています。メンテ時に役立つかと思います。
エンジン型式ES36B(ES36U)エンジン種類強制空冷2サイクルロータリーバルブ単気筒潤滑方式燃料潤滑油混合総排気量(cc)123内径X行程(mm)52×58最高出力PS/rpm8/6000最大トルクkgm/rpm1.13/4000圧縮比1:6.7始動方式セルフ式キック式併設点火方式ポイント式バッテリー点火点火プラグB-6H(B-4H)、NGK点火コイルTU-21(TU-25)キャブレター型式MD22SC燃料混合比1:25タンク容量(L)8.0クラッチ型式定容量型自動切断式クラッチ(流体)変速方式常時噛合歯車式3段(流体自動変速式無段連続)変速比1速 2.57/2速 1.56 3速/1.00(無段連続)一次減速比41/14=2.93二次減速比29/14=2.07チェーンケースオイルSAE #30オイル容量(cc)850(500)エンジンスペックキャブレター型式は3速マニュアル車もトルコン車も同じですが、細かいセッティングは異なります。また、点火プラグは、現行で手に入りやすいB-6HS(B-4HS)が同等品となります。
S301の電装関連スペック同じく最終モデルが対象ですが、3速マニュアル車とトルコン車に差はありません。
項目内容バッテリー容量(注1)6V11Ahx2(直列実装)ヘッドランプ12V 40/35W シールドビームテール/ストップランプ12V 15/5W 口金ダブルターンシグナルランプ(前、注2)12V 10/3W 口金ダブルターンシグナルランプ(後)12V 10W 口金シングルメーターランプ12V 3W 口金シングルチャージランプ12V 1.5W 口金シングルフラッシャーパイロットランプ12V 3W 口金シングルフラッシャーユニット熱線電磁式(バイメタル式リレー)12V 10Wx2-3Wホーン12V1A電装スペック注1:12V11Ah相当で代用可能です。注2:最終モデルに加え一部のツーリング車も同じ仕様ですが、それ以外(最終モデル以前など)は12V10W口金シングルとなります。
ラビットスクーターS301を乗る前に確認しておくこととは?
ビンテージバイク全般に言えることですが、絶版車となって相当な年数が経過している車体ほどまともに公道走行出来るものは少ないです。例外のケースは、
- オーナー自身がOH(オーバーホール)出来る力量と機材を持っている(エンスーな個人かショップ)
- 近くにコスト度外視でメンテしてくれるショップ又は知人がいる
- 充分なメンテコストを回収できる余程の高額人気車両
だと思います。サイト管理人自身は、趣味のバイク弄りの延長がラビットを所有するきっかけとなっており、ラビット含め10台近くのフルレストアを経験しています。ですのでこのあとの話は、新車同様と言わずともしっかりとメンテされた車輛であることが前提となります。
S301の車輛の状態を最低限チェックする項目メンテ済みの車輛であっても、始動運転の前に最低限以下を確認下さい。自身の事故及び車輛の故障を防ぐためにも必要です。
- 混合燃料の用意:2ストオイルとレギュラーガソリンの1:25の混合燃料が要ります。
- ブレーキ:前後ともに利くかどうか。ドラムブレーキで元々利きにくいですが、シューが使用限界のことも多いです。
- バッテリー及びキックメカ:セル始動できなくてもバッテリーは必要です(バッテリーを必要とする点火方式のため)。セル始動出来なければブースター始動するかキック始動できることが必須です。
ラビットスクーターS301の操作系の全てを解説します
エンジン始動及び運転時に必要となる両手両足の操作系全てを解説します。
S301の左手操作系(左グリップ周り)についてグリップ自体が回転します。この回転でニュートラル(N)、ギアを切り替えます。表示は奥から3,2,0(N),1となっていますが、回転方向は手首の上側を奥に送る方向が1速(ロー)、そこから手前に捻る感じでN(ニュートラル)、2速、3速(トップ)となります。レバーはクラッチです。握ると駆動オフ、離すと駆動オン。グリップの根元にあるのは、ターンスイッチ(奥が左L、センターでオフN、手前が右R)で、その下にあるのはホーンスイッチです。
S301の右手操作系(右グリップ周り)について昨今のオートバイと共通です。グリップ回転はアクセル、レバーはフロントブレーキになります。グリップ根元のスイッチは、セルダイモーターの起動スイッチでエンジン始動に使います。
S301の左足操作系(フットボード左側)についてディマースイッチです。ヘッドライト点灯時のHi/Loを切り替えるスイッチです。踏む毎に交互に切り替わります。
S301の右足操作系(フットボード右側)についてリアブレーキです。踵をセンタートンネルに載せないと微妙な操作ができないのが少々難点です。
メーターパネル下の操作についてエンジンOFF,ON,ライトを切り替えるイグニッションキーシリンダー(右)と冷間時始動のためのスターターレバー(左、キャブレターのチョークレバーと同じ機能)があります。
S301のシート下の操作について燃料コックがあります。エンジンOFFの時は必ずコックもOFFにします(6時方向)。
ラビットスクーターS301のエンジン始動~発進~運転~停止までの手順
エンジン始動から発進~加減速~停止の方法と操作のコツを解説します。
エンジン始動ギア位置(左グリップ)は0(N)、燃料コックをON、スターターノブを引く、IGシリンダーをON、アクセルオフのままセルスイッチをON またはキックレバー踏み込み。アイドリングが安定したらスターターノブを戻す。
発進左(変速)グリップを1速に入れる(アイドリングならクラッチを握る必要なし)。アクセル開でするすると発進します。自動遠心クラッチなのでクラッチ操作をしなくても発進できますが、もちろんクラッチ操作をしてもOKです。坂道発進や加速を早めたい時に使えます。
加速、シフトアップクラッチを握って左(変速)グリップをひねり2速~3速に入れる。この時、1~2速間にニュートラル(N,0)があり、しっかりと飛ばすことが必要です。オートバイの標準的なフット式シフトチェンジで1~2速間にNがある感じとは異なります。
減速、シフトダウン加速操作とグリップ回転方向が異なる以外は同じ操作です。
停止ブレーキ(右レバー=フロントブレーキ、右フットペダル=リアブレーキ)を使うのはもちろんですが、シフトがニュートラル(0)以外であっても敢えてクラッチを切らなくても(レバーを握らなくても)大丈夫です。
S301の注意点何事も慣れてしまえばいずれも難しい事はありませんが、古い車輛ならではの注意点があります。
- ストップランプはリア(フットブレーキのみ)操作時にしか点灯しません
- 自動遠心クラッチなので発進は楽ですが、現行車に対して性能が劣るので流れに乗るまでは苦心します
ラビットスクーターS301のまとめ
いかがでしたでしょうか?
ラビットスクーターS301の乗り方をまとめてみました。特に3速マニュアル車は、
- 左グリップの回転で手動変速する必要があり、クラッチ操作も必要
- それでも自動遠心クラッチなので、発進/停止に気を遣わなくてもいい
- スクーターでも手動変速を楽しみたい人にはおすすめ
です。ビンテージでありマニュアルシフトのスクーターは他にもありますが、国内で愛好者も多いラビットスクーターS301は維持しやすい車両かと思います。
それでは今日もS301でちょっとそこまで。
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