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3×3の魔方陣の作り方
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3×3の魔方陣の作り方 2025 7/13 中世中国 2018年5月24日2025年7月13日 当ページのリンクには広告が含まれています。

縦・横・斜めの数の和がすべて等しくなるように数が配置される魔方陣。この記事では、3×3の魔方陣の論理的な作り方を解説します。

この記事を読んでわかること
  • 魔方陣とは何か
  • 魔方陣を論理的に作るにはどうすればよいか
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Fukusuke(ふくすけ)数学史の先生

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Ⅰ 魔方陣とは

 「まほうじん」と聞くと、ゲーム等で出てくる「魔法陣」を思い浮かべる方もいますが、数学の「まほうじん」は魔法の四角形という意味合いで「魔方陣」と書きます。 英語にすると“magic square “ です。まずは、この魔方陣の定義を確認しておきましょう。

魔方陣の定義

 $~n\times n~$ の魔方陣とは、 $~1~,~2~,~\cdots~,~n^2~$ の自然数を $~n\times n~$ の正方形のマスに入れ、縦・横・斜めの数の和が一定になるものを言う。

 今回考える3×3の魔方陣で言えば、 $~1,2,3,4,5,6,7,8,9~$を各マスに入れ、 縦・横・斜めの和が等しくなるようにしなければなりません。 <図1>のように、3×3の魔方陣では縦・横・斜めで合計8ラインあります。

<図1> 3×3魔方陣の8ライン

 では、3×3の魔法陣の論理的な作り方を次章で解説しましょう。

Ⅱ 3×3魔方陣の作り方

 以下の手順で3×3の魔方陣を一意的に作ることができます。

  1. 1ラインの和を求める
  2. 中央の数を求める
  3. 1の場所を求める
  4. 1の周りを埋める
  5. 全マス埋める

では、各手順について細かく見てみましょう。

3×3の魔方陣の作り方 STEP1ラインの和を求める

 下のような魔方陣で考える。 ただし、$~a~$ ~ $~i~$ にはそれぞれ1~9の自然数が1つずつ入るものとする。

<図2> 魔方陣を文字で置く

 このとき、次の式が成り立つ。

\begin{align*} &a+b+c+d+e+f+g+h+i \\ &=1+2+3+4+5+6+7+8+9 \\ &=45 ~~~~\cdots ① \end{align*}

$①$より、

\begin{equation*} (a+b+c)+(d+e+f)+(g+h+i)=45 \end{equation*}

となるため、それぞれのカッコ内の式が各行の和$~S~$を表すことから、

\begin{align*} S+S+S&=45 \\ 3S&=45 \\ S&=15 \end{align*}

が求まった。

STEP中央の数を求める。

 次に、中央の数を通る4ラインの和について考えると、次の等式が成り立つ。

\begin{equation*} (a+e+i)+(b+e+h)+(c+e+g)+(d+e+f)=15 \times 4 \end{equation*}

項のまとまりを変えることで、

\begin{equation*} (a+b+c+d+e+f+g+h+i)+3e=60 \end{equation*}

であり、$①$より、

\begin{align*} 45+3e&=60 \\ 3e&=15 \\ e&=5 \end{align*}

と、中央の数$~e~$が求まった。

STEP1の場所を求める <図3> 中央の数が埋まった魔方陣

 3つの数のうちの1つが$~1~$であるとすると、残りの2つの数で和が15になるようにするためには、

  • $~1~,~5~,9~$の組み合わせ
  • $~1~,~6~,8~$の組み合わせ

の2パターンしかない。

 そのため、四隅である( $~a~,~c~,~g~,~i~$ )は縦・横・斜めの3ラインに影響するため、$~1~$を配置することができない。 すなわち、1は $~b~,~d~,~f~,~h~$ のどこかに配置される。

 魔方陣は左右・上下対称なので、 $~b~,~d~,~f~,~h~$ のどこに置いても一般性は失われない。

 そこで、今回は $~b=1~$ とする。

<図4> 1が埋まった魔方陣 STEP1の周りを埋める

 STEP3より、$~1~$と同じライン上には、$~5~$と $~9~$ の組み合わせか $~6~$ と $~8~$ の組み合わせしかないため、 $~h=9~$ がわかる。 さらに、 $~a~,~c~$ には $~6~$ と $~8~$ が入ることがわかりますが、魔方陣は左右対称であることから、 $~a~,~c~$ どちらを $~6~$ にしても一般性は失われない。

 そこで、今回は $~a=6~,~c=8~$ とする。

<図5> 5マス埋まった魔方陣 STEP全マス埋める

ここまでくればあとは自然に埋まります。斜めに注目すれば、

\begin{align*} 8+5+g&=15 \\ g&=2 \\ \\ 6+5+i&=15 \\ i&=4 \end{align*}

が求まる。

 また、1列目、3列目に注目すれば、

\begin{align*} 6+d+2&=15 \\ d&=7\\ \\ 8+f+4&=15 \\ f&=3 \end{align*}

が求まるため、魔方陣が完成した。

<図6> 完成した魔方陣

 「一般性は失われない」という難しい日本語を使いましたが、要は「何を入れても結果的には一緒ですよ~」という意味です。

 以上、数をあてはめて試行錯誤するのではなく、論理的に魔方陣を完成させる方法でした!

 他にも魔方陣に関する記事を書いているので、是非ご覧ください↓↓

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パズルとして楽しめなくなっちゃったにゃ。

 ま、まぁね。 でも、数学得意の数式や背理法を使えば、パズルも機械的に解くことができることが証明されたよ。

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  • 『カッツ 数学の歴史』
  • 『メルツバッハ&ボイヤー数学の歴史(Ⅰ・Ⅱ)』
  • 『数学の流れ30講(上・中・下)』
  • 『数学の歴史物語』
  • 『フィボナッチの兎』
  • 『高校数学史演習』
  • 『数学の世界史』
  • 『数学の文化史』
  • 『モノグラフ 数学史』
  • 『数学史 数学5000年の歩み』
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  • 『ずかん 数字』
  • 『πとeの話』
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  • 『ピタゴラスの定理』
  • 『フェルマーの最終定理』
  • 『哲学的な何か, あと数学とか』
  • 『数と記号のふしぎ』
  • 『身近な数学の記号たち』
  • 『数学用語と記号ものがたり』
  • 『納得する数学記号』
  • 『図解教養事典 数学』
  • 『イラストでサクッと理解 世界を変えた数学史図鑑』(拙著)
  • 『教養としての数学史』(拙著)
  • Mac Tutor( https://mathshistory.st-andrews.ac.uk/ )
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