カーク氏追悼式典でMAGAは結束、広がるリベラル派との分断 露中からの偽情報も流布か
カーク氏追悼式典でMAGAは結束、広がるリベラル派との分断 露中からの偽情報も流布か2025/9/22 13:42本間 英士- 国際
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【ニューヨーク=本間英士、ワシントン=坂本一之】米保守系政治活動家、チャーリー・カーク氏(31)の射殺事件を受け、トランプ大統領(共和党)の岩盤支持層「MAGA(米国を再び偉大に)」がカーク氏を英雄視することで結束を強化している。この風潮を危険視するリベラル派との間では断絶の度合いが深まる一方、ロシアや中国発とみられる偽情報や陰謀論もSNSで流布している。
棺を政府専用機で送り届ける
トランプ氏は21日、追悼式典に参加する理由に関し「偉大な人物の生涯をたたえるため」と記者団に語った。トランプ政権はカーク氏の功績をたたえ、手厚く弔うことでMAGAや共和党員の結束を図っている。
チャーリー・カーク氏の追悼式典で、カーク氏の妻(右)と抱き合うトランプ米大統領=21日、アリゾナ州グレンデール(AP=共同)カーク氏と親しかったバンス副大統領は事件翌日の11日、米中枢同時テロの追悼式典を急遽(きゅうきょ)欠席し、カーク氏の棺や家族を事件が起きたユタ州から自宅があるアリゾナ州に政府専用機で送り届けた。国家的行事をキャンセルし、民間人の死を悼む異例の対応だ。
「勇敢な愛国者」と称賛
カーク氏殺害を称賛するような発言がSNSに投稿されると、国防総省は「軍人や文民職員が同胞の暗殺を祝ったり嘲笑したりするのは容認できない」と表明。米議会は19日、政治暴力を非難する決議案を賛成多数で採択し、カーク氏を「勇敢な愛国者」と称賛した。
一方、野党・民主党からは性的少数者の権利擁護などに批判的だったカーク氏への称賛に反発する声が相次ぐ。オカシオコルテス下院議員は決議案について「偏った党派的な考え方に基づいて提出された」と批判した。
ロシアから陰謀論が流れた可能性
事件を巡ってはSNSで多くの偽情報や陰謀論が飛び交う。ユタ州のコックス知事は事件後の記者会見で「中国やロシアから膨大な偽情報が流れ込み、暴力をあおろうとしている」と警告した。
AP通信によると、偽情報の多くが「米政府やメディアは機能不全だ」と主張するもの。ロシアからは、ウクライナ政府がカーク氏を殺害したとする陰謀論も流れた可能性があるという。
中国やイランからも偽情報が拡散されたとみられるが、各国は関与を否定。APはこれらの偽情報について「米国の政治的分断を克服しようとする取り組みを弱体化させ、さらなる暴力を誘発する恐れがある」と報じた。
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