米CIA、ロシアの主張覆す評価 「ウクライナはドローン攻撃でプーチン氏公邸を狙わず」
クレムリン宮殿での署名式に参加したプーチン氏=11月12日、モスクワ /Getty Images
(CNN) 複数の米当局者によれば、米中央情報局(CIA)はロシア北部での最近のドローン(無人機)攻撃を巡り、ウクライナはロシアのプーチン大統領の公邸を狙っていなかったとの評価を下した。12月29日の電話会談でプーチン氏からトランプ米大統領に伝えられた主張を覆す内容になる。
当局者によれば、CIAのラトクリフ長官は31日、この評価についてトランプ氏に説明した。
ロシアは29日、ウクライナがプーチン氏の公邸を攻撃しようと試みたとの主張を公に展開し、トランプ氏は記者団に、プーチン氏から電話で説明を受けたと明らかにしていた。当時、トランプ氏はこの情報に懸念を示し、ウクライナが攻撃への関与を強く否定しているにもかかわらず、プーチン氏の話を信じている様子だった。
トランプ氏は「好ましくない。良いことではない」と述べ、ロシアの主張を聞いて「非常に腹が立った」と発言。ロシアの主張が虚偽で、攻撃自体がなかった「可能性」はあると認めつつも、「ただプーチン大統領からは今朝、そう告げられた」と付け加えていた。
情報筋によると、ラトクリフ氏はその後、CIAはロシアの主張が正しいとは考えていないとトランプ氏に説明したという。31日にはトランプ氏はより懐疑的な姿勢に転じたとみられ、SNSトゥルース・ソーシャルに、「プーチン氏の『攻撃』騒動、ロシアが和平を阻んでいることを示す」と題したニューヨーク・ポスト紙の社説へのリンクを投稿した。
社説は「肝心なのは、ドローン攻撃自体が起きていない可能性が高いという点だ。(ウクライナ大統領の)ゼレンスキー氏は強く否定している。(ロシア大統領府の報道官)ペスコフ氏はロシア側から証拠を示すことはできないと述べ、記者団に『大統領府の言葉を信じる』よう求めた。だが、我々はそうしない」などとしている。
CNNはホワイトハウスにコメントを求めている。CIAはコメントを控えた。
ロシア国防省は31日、ウクライナ北部からプーチン氏の公邸に対して91機のドローンが発射されたと発表した。この公邸はロシア北西部ノブゴロド州のバルダイ近郊にある。
ロシア国防省は、ドローンの半数超は数百キロ離れた場所で迎撃されたと説明。どのような方法でバルダイに向かっていると判断したかは具体的に説明しなかった。
残りのドローンは現地時間29日午前3時から8時半にかけ、ノブゴロド上空で迎撃されたという。
ロシア国防省は、ドローンの飛行経路や撃墜地点を示すとする地図も公表している。